① 結論
結論:VSCodeでPythonのデバッグが動かない原因の多くは、実行に使っているPythonインタープリタと、デバッグ設定(launch.json)が一致していないことです。特に「venv未選択」「launch.jsonのprogram/console設定ミス」「debugpyが入っていない」ケースが頻発します。Python: Select Interpreter と python -m debugpy を基準に切り分ければ解決できます。
② 症状
- F5を押してもデバッグが開始されない
- 「No module named debugpy」「Debug adapter process has terminated」などのエラー
- 通常実行はできるが、デバッグ実行だけ失敗する
- 別プロジェクトでは動くが、このフォルダだけ動かない
③ 原因(最大3つ)
原因①:選択されているPythonインタープリタが誤っている
【詳細】
VSCodeのデバッグは、ワークスペースで選択されているPythonインタープリタを使って実行されます。venvを作成していても、別のPython(システムPythonなど)が選択されていると、依存関係やdebugpyが見つからずデバッグに失敗します。
起きやすい条件:venv作成後に未選択/フォルダをコピーした/WSL/Remote切替後
判断ポイント:
which python
python -c "import sys; print(sys.executable)"
想定の venv/bin/python を指していなければ不一致です。
原因②:launch.jsonの設定ミス(program / console / cwd)
【詳細】
launch.json の program が実行したいファイルを指していない、cwd がズレている、console が環境に合っていないと、デバッグ開始時にエラーになります。特に複数階層のプロジェクトやWSL環境で起きやすいです。
起きやすい条件:Monorepo構成/相対パスの誤指定/WSL+Windows混在
判断ポイント:
{
"program": "${file}",
"cwd": "${workspaceFolder}"
}
が設定されているか確認します。
原因③:debugpyが実行環境にインストールされていない
【詳細】
VSCodeのPythonデバッグは内部で debugpy を使用します。インタープリタにdebugpyが入っていない、または別環境に入っていると、デバッグ開始時に失敗します。
起きやすい条件:venv作成直後/pip実行環境のズレ/sudo pip使用歴あり
判断ポイント:
python -m pip show debugpy
表示されなければ未導入です。
④ 切り分け手順(コマンド付き)
- VSCodeでインタープリタを選択:
-
Python: Select Interpreter - 実行Pythonの確認:
-
which python -
python --version - debugpyの有無確認:
-
python -m pip show debugpy - launch.jsonの確認:
-
.vscode/launch.json
⑤ 解決方法
解決策①:正しいインタープリタを選択・固定
venvを使う場合は、プロジェクト直下で作成し、必ず選択します。
python -m venv venv
source venv/bin/activate
解決策②:debugpyを実行環境にインストール
python -m pip install --upgrade debugpy
解決策③:最小構成のlaunch.jsonに戻す
{
"version": "0.2.0",
"configurations": [
{
"name": "Python: Current File",
"type": "python",
"request": "launch",
"program": "${file}",
"console": "integratedTerminal"
}
]
}
⑥ 再発防止
- プロジェクトごとにvenvを作成し、インタープリタを固定する
- pipは
python -m pipで実行する - launch.jsonは最小構成から追加していく
⑦ それでもダメな場合
- 新規フォルダで最小スクリプト+venv+デバッグを試し、プロジェクト固有か切り分ける
print("debug ok")
- VSCodeの「Output」→「Python」ログを確認し、具体的な失敗理由を特定する

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